02/25TUE
PEOPLE
仙台にUIJターンしてみてどうですか?
ある『共通点』を持つ仙台のIT業界の方々に集まってもらい、居酒屋にてお酒を酌み交わしながらざっくばらんに本音で語り合っていただくこの企画・居酒屋INC。
今回は「UIJターン」という共通点を持つ3名にお越しいただきました!
<参加いただいた方>
菅家 郁美(かんけ・いくみ)さん/トレンダーズ株式会社 宮城県出身
江口 拓弥(えぐち・たくや)さん/パーソルキャリア株式会社 山形県出身
熊谷 大地(くまがい・だいち)さん/千株式会社 宮城県出身
東京から仙台へUIJターン、きっかけは
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SENDAI INC.:これまでどんなお仕事をされてきましたか?
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熊谷さん:2013年に今の会社に新卒で入って以来、ずっとエンジニアです。幼稚園・保育園で撮影した写真をインターネット上で販売する「はいチーズ!」というサービスの開発をしています。
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江口さん:今は人材系の会社で、転職同士をつなぐSNSサービスを作っています。以前は、ウェブ制作や金融系のSEをしていました。
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菅家さん:私は仙台の専門学校を卒業した後、仙台市内の会社でDTPオペレーターやグラフィックデザイナーの仕事をしていました。上京してからウェブデザインの仕事を始めて、トレンダーズに勤めて8年くらい。今はリモートワークの傍ら、講師業などの副業もしています。
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SENDAI INC.:東京で活躍してきた中で、仙台へ戻ろうと思ったきっかけは?
写真右:江口 拓弥(えぐち・たくや)さん
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菅家さん:子どもが2人いるんですが、のんびり子育てできる環境を求めて仙台に戻ってきました。
もともと、いずれは帰ろうと思っていたのですが
関東では保活のために引っ越しをしたりと大変で。 -
熊谷さん:うちも、子どもができたのがきっかけです。ちょうど仙台に支社を作る話が持ち上がっていたので、それをきっかけに戻ることにしました。
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SENDAI INC.:子育てがきっかけになるケースが多いんですね。
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熊谷さん:前々から、子どもができたら実家の近くがいいぞと、友人知人から聞いていたんですよね。
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江口さん:僕の場合は、怪我がきっかけでした。
松葉杖を蹴られたりして、電車で通勤するのが本当につらかったんですよ。
僕も結婚していたので、こういう環境の中で子育てするのは難しいなとも思って、東北へ帰ろうと決意しました。
UIJターンして良かったこと。仙台は物価が安い、通勤時間が短い、食べ物がおいしい!
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SENDAI INC.:仙台の暮らしやすさ、働きやすさはどうですか。
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江口さん:東京では、ひどい時は片道2時間かけて通勤していました。
今は自宅から職場まで徒歩5分なので、すごく快適です。 -
熊谷さん:2時間もあったら、仙台から東京へ行けちゃいますね。
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江口さん:「はやぶさ」で1時間半ですしね(笑)。
空いた時間を仕事や勉強に充てられるので、仙台に来てできることが増えました。 -
菅家さん:物価が安いですよね。
野菜やお魚が安いし、新鮮でおいしい。スーパーにある地場産品コーナーも、安くていっぱい入っているので嬉しいです。 -
江口さん:駐車場代も安いですよね。東京なら月極で5~7万円かかるところ、仙台なら1万円ちょっととか。
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菅家さん:関東とはいえ、子どもがいると車があった方が安心。
車が持ちやすいという意味でも、仙台は暮らしやすいですね。
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熊谷さん:実家が近いと、何かあったときに頼めるし駆けつけられるので、安心感があります。
ライフステージの変化によって、暮らしやすさは変わるもの。UIJターンは、生活のクオリティを上げる選択肢の1つと言えそうです。
「IT SIDE」では、気になる「IT業界とUIJターン」について伺います!
IT業界でも「仙台でちゃんと働ける」実感
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SENDAI INC.:東京から離れた仙台で働いて何か感じることは?
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熊谷さん:東京の本社とは主にテキストベースでやり取りをしていますが、ときどき対面でないことの不便さを感じることがあります。
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江口さん:ありますね。対面なら一瞬で伝わるのに、という感じが。
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菅家さん:表情は多くを語っているんだなあと実感しますよね。
でも、こちらが主導権を握ってしまえば意外とイケる!ってことに最近気づきまして。
リモートワークでも、やり方次第で振り回せるんだなと(笑)。 -
江口さん:リモートワークでおとなしいと、存在感がなくなっちゃいますからね。
自分を出していくと信頼も得られるし、仕事もくる。「リモートワークでもちゃんと仕事ができる」という実績を積み上げていくのが大事だと思います。 -
熊谷さん:積極的に発信していかないと、地方が東京の下請けみたいになっちゃう。それって健全とは言えないですからね。
仙台でのスキルアップにはイベント参加が狙いめ!
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SENDAI INC.:東京と仙台とで、ITスキルの差を感じることはありますか?
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菅家さん:スキル的には変わらないと思います。
関東の仕事をしている会社さんも多いですし、個人のキャッチアップやインプット次第で差はいくらでも埋められますよ。
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江口さん:世界規模のイベントに仙台のエンジニアが登壇した例もありますし、遅れてるってことは絶対にないですよ。
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熊谷さん:勉強会に参加するなど、積極的に情報を取りに行く姿勢が大事だと思います。
江口さんは、ご自身でも Webフロントエンド界隈のグループを運営されてますよね。 -
江口さん:はい。2ヶ月に1度、エンジニアやデザイナーが集まって勉強会をしています。
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菅家さん:仙台の勉強会は東京のものと比べて規模がそれほど大きくないので、顔見知りになって親密になるのが早いと思います。
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江口さん:東京では100人規模のイベントや勉強会が毎日のように開催されていますから、なかなか関係作りは難しいですよね。
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菅家さん:横のつながりがほしい、社外の人ともコミュニケーションを取りたいって人は、東京より仙台の方が合っていると思いますね。
UIJターンの先輩からひと言「仙台には活躍できる場所がたくさんある」
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SENDAI INC.:UIJターンを考えている人に一言メッセージをお願いします。
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熊谷さん:東京に残って働き続ける場合と、Uターンする場合を比較して、より後悔が少なそうな方を選べばいいと思います。
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江口さん:暮らしやすさは仙台の圧勝ですからね。東京は生きづらい(笑)。
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菅家さん:東京でくすぶっている人は、仙台に出ましょう。
仙台には必要とされる場所、活躍できる場所がたくさんあるのでおすすめです。 -
江口さん:場所を変えてみると、活躍できる機会が一気に増えたりしますからね。
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熊谷さん:仙台は東京から近いので、まだまだポテンシャルありますよ。
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菅家さん:そう、東京で培ったスキルを持ち帰って、リーダーシップを取って仙台を盛り上げてほしいです。
それが東京からの評価にもつながるはずだから。
それぞれのフィールドで活躍されている、IT業界に携わる3名の方にお話を伺いました。
皆さん、「東京での経験が今に生きている」と話す一方で、「いつかは仙台・東北に帰ってきたいと思っていた」とにっこり笑顔。
東京と仙台の距離感はやり方次第でぐっと縮められる、仙台にはまだまだ伸びしろがある。そんな勇気をもらえる夜でした。
PROFILE
パーソルキャリア株式会社は、パーソルグループの「リクルーティングセグメント」中核会社として、 転職サービス「doda」をはじめとした人材紹介、求人広告、新卒採用支援等のサービスを提供しています。 グループの総力をあげて、労働・雇用の課題の解決を目指します。
千株式会社は、幼稚園・保育園・小学校などの教育機関を中心にスポーツ団体・企業等、さまざまなイベントの撮影、インターネット上での写真販売を行う「はいチーズ!」を提供しています。企業理念である「人の心に火をつける。世界を動かす会社を創る。」を目指し日本国内にとどまらず世界へのサービス展開を加速させていきます!
トレンダーズ株式会社は、人のココロを動かすことを得意とするマーケティング会社です。PR、インフルエンサー、デジタル広告など、生活者の多様化・細分化に対応した次世代型の「マイクロマーケティング」を提供し、企業のマーケティング課題の解決に貢献しています。
取材場所:蔵の庄一番町本店
Photo:蝦名恵一
Words:岩崎尚美