X-TECHとは?
仙台IT産業のクロステックの種類と取り組み事例

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クロステック(X-Tech)は、IT技術を取り入れることで創造される「新しいビジネス」「新しい製品・サービス」全般を表すIT用語です。

クロステックは数多くの分野で取り組まれているために、求められる社会的な背景や理由、そして実際の事例や取り組みを知らなければ、意味自体を理解することが難しいと言えます。

そこでこのページでは、仙台市におけるIT産業のクロステックの取り組みをご紹介している「SENDAI INC.」から、クロステックの意味と背景、そして具体的な事例について解説していきます。

クロステック(X-TECH)の意味とは?

クロステック(X-TECH)は、既存産業やビジネスに最新のIT技術を取り入れることによって創造される「新しいビジネス」や「新しい製品・サービス」を意味しています。

また、IT技術を活用することによって既存ビジネスに新しい価値を生み出すイノベーションに関わる取り組みも、クロステックと呼ばれます。

最新のIT技術とは、具体的には「ドローン」「AI(人工知能)」や「ビッグデータ」「IoT(Internet of Things)」「クラウドコンピューティング」「VR(仮想現実)」などが代表例として挙げられます。

しかし、手法や技術のみにとらわれることなく、ITを活用することで各業界・分野にイノベーションを起こす「プラットフォームづくり」がクロステックにおいては非常に重要な要素と言えるでしょう。

下記は、クロステックの代表的な種類一覧です。

  • クロステック(X-Tech)の種類一覧

    現在、クロステックは下記の種類一覧のように様々な分野で行われています。

    「既存ビジネス×テクノロジー」の組み合わせは、今後もさらに増え細分化されることが予想されます。

    ● HealthTech(健康×テクノロジー)
    ● HR Tech(人事・人材×テクノロジー)
    ● AgriTech(農業×テクノロジー)
    ● LegalTech(法律×テクノロジー)
    ● EdTech(教育×テクノロジー)
    ● FinTech(金融×テクノロジー)
    ● AdTech(広告×テクノロジー)
    ● PoliTech(政治×テクノロジー)
    ● MedTech(医療×テクノロジー)
    ● MarinTech(漁業×テクノロジー)
    ● BOSAI-Tech(防災×テクノロジー)

    クロステックはグローバル企業だけが実現できるとは限りません。

    むしろ、地域社会や首都圏以外の地域に特有の課題や、これまでは解決することのできなかった分野の問題に対しても、クロステックの考え方から解決できる可能性があります。

    SENDAI INCでご紹介している宮城県仙台市におけるITの取り組みにおいても、様々なクロステック事業が展開されています。

クロステック(X-Tech)が求められる背景とは

そもそも、このように多様な分野で行われているクロステックが、なぜ社会に求められるようになったのかについて考えてみましょう。

  • 1データ処理能力の向上

    1つ目は、IT分野におけるデータ処理能力の向上が挙げられます。技術の進歩に伴って、IT分野において収集し、分析することのできるデータの量と質は膨大なものとなりました。

    IoTデバイスやセンサー、スマートフォンから得られるユーザーの様々なデータは日々大量に生成されており、それらは単純な表で表される売上データのようなものだけではなく、「画像、デザイン、文書、SNS、GPS」など様々な形式のデータを含んでいます。

    そういったデータを分析するためのAI(人工知能)技術の発展と向上があることによって初めて、私たちはそれを有効に活用することができるのです。

    つまり、AIやビッグデータの発展と向上によって、データを処理できる能力自体が向上し、それらを背景としてIT技術を様々な分野で新しいビジネスにする動き、クロステックが求められるようになったと言えるのです。

  • 2スマートフォンの普及によってユーザーとの接点が増えたこと

    スマートフォンの普及によって、「ユーザーと企業との接点」が増えたことも、クロステックが求められるようになった背景の1つです。

    SNSを利用した行動履歴や閲覧履歴等などを代表例とした、ITサービスを利用することによる各種ユーザーデータの収集ができるのは、それらのサービスを利用する機会や頻度が向上したことに理由があります。

    また、インターネットを利用するためにパソコンを必要とせず、いつでもどこでも利用できるスマートフォンが普及することによって、IT以外の分野においてもインターネットを活用したサービスや事業を展開する企業が増えてきていることも、クロステックがより求められる背景となっています。

  • 3IT技術の活用にかかる費用が低くなったこと

    IT技術やICTの特徴的な変化として、小型化・高機能化・低廉化・省電力化が挙げられます。

    技術的な進歩によって、使いやすくなったり、消費する電力が少なくなったりするだけではなく、「利用しやすい価格に下がること=低廉化」も進んでいます。

    また、ASP(ネット上でアプリを利用できるサービスやその提供者)・SaaS(必要な機能だけを利用できるようにしたITサービス)などの”クラウド技術”は、それ以外のITサービスと比べて低価格で利用しやすいと言われています。

    それらの低価格化を背景として利用する事業者や企業が増えていることも、クロステックがより多くの分野で求められている背景となっています。

SENDAI INCでご紹介するクロステック(X-Tech)記事一覧はこちら

SENDAI INCでは、仙台市におけるIT企業・ITで働く人々の
クロステックにまつわる取組みや考え方を幅広いテーマでご紹介しています。

詳しくはこちらの記事をチェック!

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仙台市におけるクロステック(X-Tech)の取り組み事例

  • 1FinTech(フィンテック:金融×テクノロジー)

    金融分野においては、他分野におけるクロステックよりも大きな盛り上がりを見せています。
    キャッシュレス決済等の技術の普及によって、最も身近な「クロステック」といえるかもしれません。

    宮城県仙台市では、下記2つの事例が注目されました。

    ①スマートスタジアム構想

    2019年、プロ野球チーム・東北楽天ゴールデンイーグルスのホームスタジアム「楽天生命パーク宮城」でスタートした、完全キャッシュレス化。

    グッズやチケット購入のほか、スタジアム内での飲食物購入もキャッシュレス決済が導入されたことで話題となりました。

    参考:「スマートスタジアム構想」で完全キャッシュレス体験

    ②モバイルオーダー実証実験

    仙台駅構内の店舗における「モバイルオーダー実証実験」も2019年に行われたクロステック事例です。

    「モバイルオーダー」とは、来店前に商品の注文をモバイル端末からおこなうことができるため、店舗のオペレーション削減(店舗側)と、待ち時間の短縮(利用者側)の双方にメリットがあります。

    2021年現在、新型コロナウイルス感染症拡大の影響により、非接触型決済の利用が促進されている背景もあり、今後ますますモバイルオーダーの必要性は高まっていくと考えられるでしょう。

    参考:ショーケース・ギグ、初の地方自治体連携となる仙台拠点を開設 東北地方のIT活用支援と雇用創出を目指す

  • 2MarinTech(マリンテック:漁業×テクノロジー)

    仙台市においては、漁業×テクノロジーである「MarinTech」の事例があります。

    仙台市に本社を有する「東杜シーテック株式会社」が開発した「スマートエコー」と呼ばれる技術は、鱈を対象に「タラコを持つメスか白子を持つオスかを瞬時に判別する」ことが可能です。

    仙台市に限らず、各地域社会では漁業の後継者不足の問題があります。それに加え、東北地方沿岸部では震災の影響もあり、漁業の人材不足が深刻化しています。

    そんな中で、技術を活用することで人材不足をカバーしつつ、漁業の発展に寄与した事例として注目されています。

    参考:技術で創り出す新しい仙台。東杜シーテックの挑戦。

  • 3BOSAI-Tech(防災テック:防災×テクノロジー)

    東北地方における「防災」に関する事業においてもクロステックが検討されています。
    それらの取り組みは「BOSAI-TECH」と呼ばれ、防災にテクノロジーを活用するための実証実験も行われています。

    2019年に実施された実証実験では、ドローンによる要救助者の発見と避難場所への誘導が行われました。

    このような取り組みは、震災の経験と反省を生かした実験として仙台市、東北地方特有のクロステック事例と言えるでしょう。

    参考:BOSAI-TECHイノベーション創出促進事業 - 仙台市