04/07MON
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世界で
躍進するIT企業
クオリティソフト。
ワクワクする働き方を
原動力に40周年
なぜ今、仙台へ?
【SENDAI SIDE】
SENDAI SIDE
この記事は、IT SIDE(前編)とSEINDAI SIDE(後編)の2部構成となっています。
SENDAI SIDEでは、チームリーダーを務める増子武義さんとエンジニアの清野妃奈さんにお話を伺いました。
IT SIDEをご覧になっていない方は、先にIT SIDEをお読みいただくことをおすすめいたします。
仙台支社マネージャーの橋本祐亮さんとブランディングチームの庄子信行さんに、仙台支社の役割や地域への想い、IT都市・仙台の魅力、そして地域貢献への取り組みについてお話を伺いました。
SENDAI SIDEでは、東京のIT企業での勤務経験を活かしてUターンし、現在はチームリーダーを務める増子武義さんと、「首都圏での就職は考えなかった」と言い切るエンジニアの清野妃奈さんにお話を伺いました。数ある選択肢の中からあえて仙台を選んだお二人に、その魅力を語っていただくとともに、働くことや暮らすことに悩む読者のみなさんへのメッセージもお届けします。
――まずは、お二人の経歴について教えてください。
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増子さん:私は仙台出身ですが、東京のIT企業で約7年間勤務した後、2022年にUターンしてクオリティソフトに入社しました。現在は社内システム開発チームのリーダーを務めています。
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清野さん:2024年に新卒でエンジニアとして入社しました。現在は、自社の製品のログを収集し、お客様の端末で発生した問題の原因調査を行う業務に携わっています。出身は福島県で、仙台の専門学校に進学し、そのまま仙台で就職しました。
――社内システム開発とは、具体的にどのような業務でしょうか?
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増子さん:当社は自社開発した製品を販売パートナー様を通じて提供しており、そのプロセスをスムーズにするための社内システムを開発しています。例えば、販売パートナー様やお客様からの受注を管理するシステム、営業担当が活動状況を記録・共有できるシステム、さらには売上状況を可視化するツールなどがあります。社員が効率よく働ける環境を整えることが、私たち社内システム開発チームの役割です。
「地元で働きたい」とUターンを決意
――大学は地元・仙台の大学に進学されたそうですが、その後、上京を決めたのはなぜですか?
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増子さん:ちょうどリーマンショックの時期で、不景気の影響で仙台には仕事がほとんどなかったんです。結局、「東京に行くしかない」という状況になり、致し方なく上京しました。
――7年間働いた後、仙台に戻ろうと思ったきっかけは?
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増子さん:やっぱり地元・仙台で働きたいという気持ちがありました。それに、東京は便利な反面、生活がとても大変で……。確かに遊ぶ場所はたくさんありますが、通勤や移動の負担が大きいんです。例えば、駅から目的地までが遠く、電車では常に立ちっぱなし。朝のラッシュでは周りの人たちが急いでいて、常にせわしない雰囲気がありました。もう少しゆとりのある生活をしたいと思ったのが、Uターンの決め手ですね。
――とはいえ、IT業界は東京に仕事が集中しているイメージもあります。仙台で働くことに不安はなかったですか?
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増子さん:不安はなかったですね。私が戻った頃には、すでに仙台にもIT関連の仕事が増えてきていましたし、技術的な面でも大きな差を感じませんでした。最近では、東京に本社を持つ企業が仙台に拠点を構えて人材を増やす動きが加速しています。当社もその一例で、仙台にいながら東京レベルの技術を学べる環境が整ってきているので、特に問題は感じませんでしたね。
――清野さんは、就職先として仙台以外の選択肢は考えませんでしたか?
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清野さん:同級生の中には東京での就職を選ぶ人も一定数いましたが、私は最初から仙台に絞って探していました。出身が福島なので、地元にすぐ帰れる距離感がちょうどよかったというのが大きな理由の一つです。
また、増子さんのお話にもありましたが、東京は遊びに行く分には楽しいものの、住むとなると大変そうだなと感じていました。何度か東京に遊びに行った際、移動の不便さや人の多さを実感し、生活のしやすさを考えたときに、やはり仙台で働きたいと思いました。
「技術力の高さ」や「ロケーションの良さ」が志望動機に
――増子さんは、仙台にもIT企業が増えてきているとおっしゃいましたよね。他にも選択肢がある中で、クオリティソフトを選んだ理由は?
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増子さん:正直、会社は入社してみないと分からない部分が多いので、そこまで深く考えずに飛び込んだ面が大きいです。ただ、一つこだわったのは「自社製品を開発している会社に就職したい」という点でした。やはり、自社開発をしている企業は技術力が高いと感じていましたから。
――なるほど。ですが、自社開発をしている企業は他にもありますよね?
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増子さん:そうですね。ただ、最初にクオリティソフトの本社(和歌山県白浜町)の写真を見たとき、「リゾート施設みたいだな」と思ったんです。海の近くにあって、実際に宿泊施設も併設されていて。その佇まいを見て、きっと社風にもゆとりがあって、働きやすい環境なんじゃないかと感じました。漠然とした印象ではありますが、そういう部分にも惹かれましたね。
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清野さん:私も増子さんと似た理由です。仙台で自社開発を行っている企業なので、まずはその点に魅力を感じました。それと、いろんなことにチャレンジする社風が自分を成長させてくれそうと感じたことも大きいです。あとは立地ですね。地下鉄の駅が近く、通勤しやすいことや、周辺に施設やお店が充実していることもポイントでした。さらに、オフィスの窓から光のページェントが見えるなど、ロケーションが良いところも気に入っています。
オフィス内の植物はすべて社員が育てている
――会社の雰囲気や社風に惹かれて入社されたとのことですが、実際に働いてみてギャップはありましたか?
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増子さん:ギャップはほとんどなかったですね。システム開発の会社って、ディスプレイに向かって仕事をする時間がすべて、というイメージがあるじゃないですか。でも、クオリティソフトでは本業以外にも時間を使う機会が多いんです。例えば、オフィス周辺の緑化活動や清掃、ゴミ拾いなどにも時間を割いています。前職ではありえないことだったので最初は驚きましたが、そういう取り組みがあるのも、この会社の良いところだと感じています。
移住して変化した暮らし方、他地域と比べた仙台
――東京から仙台へ戻ってきて、生活は変わりましたか?
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増子さん:防災意識が高まりました。東日本大震災のときは東京にいたので、次の災害に備えて何か行動することはあまりなかったんです。でも、仙台に戻ってからは周囲の影響もあって意識が変わりましたね。例えば、車に乗るときはガソリンを常に満タンにしておく、携帯電話の充電を切らさない、水を備蓄しておくなど、防災のための準備をしっかりするようになりました。
――休みの日の過ごし方にも変化はありましたか?
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増子さん:東京では必要なかったのですが、仙台に戻ってきてから車を購入しました。そのおかげで行動範囲が広がり、余暇の過ごし方も変わりましたね。日帰り温泉に気軽に行けるようになったり、ちょっと遠出する機会が増えました。
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清野さん:私は逆に、福島は完全に車社会だったので、仙台に来てからは車を使わなくなりました。電車が10分ごとに来るなんて、すごいですよね(笑)。それに、仙台はイベントが多くて、アーティストのライブや公演も頻繁にありますし、充実した休日を過ごせると感じています。
仙台には東京にない魅力がある。働き、暮らす選択肢のひとつとして検討を
――新卒で1年間働いてみて、仙台支社の雰囲気はどうですか?
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清野さん:新人にもしっかり目をかけてくれます。意見を押し付けるような雰囲気はなく、質問もしやすいです。対面でもチャットでも気軽に相談できるのはありがたいですね。あと、仙台支社は女性社員や若い社員が多いので、一緒にランチに行くことも多いですし、「Challenge48」のゴミ拾い活動を通じて部門を超えた交流ができるのも魅力です。
――増子さんはリーダーとして相談を受ける立場ですが、周りの人たちとどのように接していますか?
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増子さん:仕事の話だけにならないように、雑談も交えながら話すようにしています。あまり堅苦しくなりすぎると、言いたいことが言えなくなってしまうこともあると思うので、リラックスした雰囲気を意識していますね。
――UIJターンを検討している、もしくは就活に悩んでいる学生に向けて、メッセージをお願いします。
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増子さん:仙台は働きやすく、住みやすい街です。当社も仙台で人材を積極的に採用しているので、もし興味があればぜひ一緒に働きましょう!
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清野さん:就職を考えるときに、「東京へ行くか、仙台に残るか」で悩む人もいると思います。でも、仙台には仙台ならではの魅力がたくさんあります。企業選びの際に、東京だけが選択肢だと決めつけず、ぜひ仙台の企業にも目を向けてみてほしいです。
PROFILE
INNOVATION SPRINGSで世界を豊かに―。2024年に創業40周年を迎えたクオリティソフト株式会社は、SaaS型IT資産管理ソリューションを自社開発し、世界55か国以上・85,000社へ提供しています。また、クラウド基盤の自社開発にも挑戦し、さらなる技術革新を追求中です。和歌山県白浜町に本社を構え、異業種交流や地域資源を活用した事業にも取り組み、地方創生や防災分野への貢献を目指しています。2021年にはクオリティグループ8拠点目となる仙台支社を設立し、東北で自社開発に挑戦したい求職者に新たな活躍の場を提供しています。
クオリティソフト株式会社 仙台支社
Photo:SENDAI INC.編集部
Words:岩崎尚美